スペイン人の友達にビーガンだと伝えたときの反応 @夕食のレストラン

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マドリードの中心ソル駅にもクリスマスツリー(綺麗ですね)が登場した11月下旬のお話。数少ないスペイン人の女友達のヨランダが「友達と集まるからおいでよ!」と誘ってくれ、土曜の夜にスペイン人5人と私で夕食をご一緒することになりました。ヨランダ以外の4人は初めまして状態。

予約してくれたレストランはアルゼンチン料理。アルゼンチン料理は「肉」が有名で、スペインもアルゼンチンから沢山牛肉を輸入しています。予約時に「どう思う?」と聞いてくれたので、野菜メニューもあるし何とかサバイブできそうだと判断して「いいよ!ありがとう!」と返事しました。

 

ちなみにお店はここです。

El Rancho Madrid

 

メトロ最寄り駅のPiramides駅を出て5分ほど歩くとお店に到着。案内されると先にヨランダの友人ご夫婦が一組座っていました。スサナとホセ。左右のほっぺに一回ずつキスをして自己紹介。

次にヘマとハビエルご夫婦が到着。ヨランダは駐車場を探して遅れて最後にやってきました。年齢の話はしないので分かりませんが、見た感じで皆さん大体40代前後で落ち着いて優しい雰囲気で、温かく迎えてくれました。

 

ちなみに、スペイン人とグループで話すときはちょっと緊張。経験ある方も多いと思いますが、一対一のようにゆっくり確認しながら話せないのですぐに置いてかれてお手上げになります。猛スピードで走る二人乗りバイクの後ろに乗って、振り落とされまいと必死に掴まっている感覚…!

 

とりあえず自分が掴める言葉に飛びついてコメント。「そら大変!」「あんら朝3時に!」「ツイてたね!」という具合に。下手でもキャッチしたボールを投げ返す姿勢が大事かなと思っています。盛り上がってくるとすごい球数を投げつけられますが、出来るボールから拾ってコツコツ投げ返していくしかないですね。

 

そして一通りの「元気にしてた〜?」の近況確認が済んでから、メニュー選びに。みんな口々に「前菜にチョリソーとお肉のエンパナーダ!」「メインはアルゼンチン牛のフィレ400gがいいね!」「あたしはハンバーガーが食べたい」「骨付き肉も美味しそうよ」と思い思いに食べたいものを発表。私はメニューの隅から隅まで目まぐるしく野菜料理を探していると、「量も多そうだし皆でシェアしよっか」ということに。

 

まずい!このままだとお肉料理しか出てこない!!と危機感を覚えた私は「えっと…実はわたしビーガンでして…!」と会話の中にひとこと投じました。

 

「あ、そうなの!」とホセ。

「じゃあ前菜のエンパナーダ(餃子みたいなやつ)はお肉とトウモロコシで半々にしよう!」とハビエル。

「前菜の一品は野菜のグリルにしよう!私も野菜好きだし!」とヘマ。

「メインはベジタリアン料理あるからこれにしたら?」とスサナ。

と私が食べれる方向でサラサラ〜っとメニュー決めが進んでいきました。

 

みんな嫌な顔するどころか驚いた様子もなくすんなり話が進み、あれもこれもと野菜料理を見つけてくれました。心配しすぎていたなとホッとすると同時に、初対面の私に配慮してくれて嬉しくなりました。スペイン人の多様性への寛容さと、仲間を想いやる精神に改めて感謝しました。

 

正直メインのベジタリアン料理もサラダの延長みたいなやつで全然美味しくなかったけど(コラ)、食べるものがあったのは有り難かったです。菜食が普及していないスペインのしかも肉料理が有名なアルゼンチンレストランでベジタリアンメニューがあっただけ感謝ですね。

 

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チーズと乳製品由来と思われる白いソースが詰まったトマトなど食べれないものもありましたが、その他は有り難く頂きました。

 

そして、食後のデザートも難関です。スイーツは基本全て乳製品や卵が使用されているもの。チーズケーキ、クレープ、プリン、アイスなどなど…。皆はデザートを頼んでいたけどコーヒーにしました。豆乳はないというのでカフェラテは諦め、エスプレッソを注文(昔飲めなかったけど慣れてきた)。

 

牛乳を断ってエスプレッソを頼む私を見てスサナがふと、 

「でも牛乳も飲まないとなるとカルシウムはどうするの?」と聞いて来ました。

「え、野菜とかから十分摂れるよ」

「えーそれだけでいいの?」

「そうそう」

 

この話、牛乳の話は一度始めたら大変なことになるからしないけど、同時に一抹の寂しさも。思っていることは伝えたいけど押し付けられないし、全貌を話すには尺が長過ぎるし、端的に話すと真っ向否定に聞こえすぎるし。適切なタイミングとシチュエーションと信頼関係も必要です。長年ビーガンやっている人は、大好きな家族や友達に伝えたいけど伝えられない板挟みの状況に困惑してきたのかなと、少し気持ちが分かりました。

 

ちなみに牛乳の健康への影響はこちらにまとめています↓↓

www.spainnikki.com

 

さて、デザートとコーヒータイムが終わると、スペイン人はチュピート(ショットで飲む食後酒)を楽しみます。大体お店が無料で提供してくれます。

 

よく聞くのがパチャラン。スペイン北部のナバーラが名産地で、エンドリーナというブルーベリーのような果実をアニス酒に漬け込んだリキュールで、アルコール度数25〜30度とちょっと高め。甘い味なのでついクイっといけてしまうので要注意!小さなグラスでちびちび飲むのが良いです。

 

ここで、ホセがクレマ・デ・オルホ(Crema de orujo)というスペイン北部ガリシア地方のチュピートを勧めてくれたので頼んでみました。何のお酒か聞いたらオルホ(Orujo)という葡萄の粕を使ったブランデーとのこと。見た目は少し茶色がかった乳白色でふんわり甘い香りがしました。

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一口飲んで味わってから「コーヒーみたいでミルキーなお酒だね!」と感想を言うと、横にいたヨランダが「え、コーヒーの味がするの?知らなかった!ちょっと原料見てみようよ!」と携帯で調べ始めました。

 

「あったあった!えーっと、原材料は……あ、コーヒーも入ってる!」と見せてくれた携帯の画面には

*クレマデオルホの原材料

・オルホ(葡萄の粕)のブランデー

・インスタントコーヒーの粉

・カカオパウダー

・バニラ風味の砂糖

・練乳

 

っておーっとととと!!!

めっちゃ牛乳入ってたーー!!!

皆の注目は、「なるほどね〜コーヒーとカカオが入ってんだ〜〜」という点でしたが、私は人知れずそっと飲むのを止めました。ベジタリアンとかビーガンの食の範囲は分かりにくいので、これからは注意しないといけないです。

 

そしてレストランを出たのは夜12:30。帰るのかな〜と思ったら、こっからバルです。さすが夜型スペイン人!夕食も基本21時〜22時スタートで、今夜も21時集合でした。

 

レストランで結構飲んでるのにまだ元気!しかも何人かは車で来てるのに(汗)彼らの話によると、スペインでも飲酒はNGで基準があるけど、ビール一杯、ワイン一杯、ジントニック一杯で警察に止められたときは何事もなくパスしたそうです。日本では考えられないですね…。大らかなお国柄ということで、よそ者が口出しすることではないので何も言いませんが…。

 

メトロ終電は1:30までなので、それまではいるよ〜と行ったら最後、気づいたときには3時でした(笑)マドリードでは深夜バスが出ているので、近くのバス停から1.5ユーロで帰れました。

 

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さて今日は、とある日の夕食風景を書きました。まだまだ菜食生活を始めたばかりですが、毎日色んな変化を体験します。お肉が大好きでばくばく食べていたのに急に食べなくなったら、友達にも変化を受け入れてもらう必要があります。

 

受け入れてくれた友達には感謝して大切にしていきたいです。自分の信念を貫きながら共生し、できれば共感してくれる人が増えたら嬉しい、という自分なりの在り方を見つけていきたいなと思った夜でした。