3年で6倍!米国でビーガンが増え続ける2つの理由

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前回、ディズニーがビーガンメニューを400種類追加するというニュースをご紹介しました。夢の国ディズニーを動かしてしまうほど、アメリカではなぜビーガンが進んでいるのか?今回はその理由を探ってみたいと思います!

 

アメリカで急増するビーガン

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アメリカは世界的に見てもビーガニズムが急速に普及している国。グローバルデータによれば全人口約3億2720万人のうち約2000万人(比率6%)がビーガンと言われています。(※日本は2.7%)

 

驚くべきは2014年はビーガン比率がたった1%だったこと。2014年から2017年の3年間でビーガン人口が6倍に増え、ビーガンの浸透が加速的に進んでいます。

 

PETAが選出するビーガン・ベジタリアンフレンドリーなアメリカの都市ランキングでは、一位はサンフランシスコ二位はロサンゼルス三位がニューヨークです。

カフェやレストランが取り揃えるビーガンオプションの多さには驚かされます。道ばたに出ているアイス屋の屋台にもビーガンアイスやビーガンスムージーが売られているほどです。

あらゆるシーンに広がるビーガン

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これまでブログの『VEGAN×ECO』のカテゴリーで紹介してきたように、アメリカではビーガニズムを取り入れた取組みが次々に発表されています。暮らしのあらゆるシーンに広がるビーガンの例を一部ご紹介します。

 

ビジネス

・世界最大級カンファレンスで牛肉を禁止したセールスフォース社

ビル・ゲイツがビーガンミートに投資

・アメリカ人の牛乳離れにより乳業最大手「ディーン・フーズ」が破産 

ファッション

・ロサンゼルスで世界初のビーガン・ファッション・ウィーク開催

レジャー

・Airbnbが動物使用アクティビティを禁止

ディズニーがビーガン料理を400種類提供

州の動き

・ニューヨークではイエローキャブもビーガン

・カリフォルニア州がアメリカで初めて毛皮販売を禁止

学校教育

最近の動きとしては、フロリダ州の学校が世界で初めてカエルの解剖に模型を導入したことが話題になりました。

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J.W. Mitchell High School in Florida 出典:LIVEKINDLY

 

また、ウェイン州立大学医学部では、医学部一年生を対象に必修科目として植物ベースの栄養学の指導が行われました。動物性食品が人体に必要だとする前時代的な栄養学との決別のときがやって来つつあります。

セレブリティ

さらに、アメリカにはビヨンセ、ナタリーポートマン、クリントン前大統領など沢山のビーガンセレブがいるのも特徴的ですね。

ビーガンキッズ誕生!

日本にもいますが、アメリカを含む海外ではすでにビーガンの子供達がたくさん誕生しています。

 

この動画ではアメリカ、イギリス、ニュージーランド、イスラエルの子供達が登場しますが(動画ではアメリカ人が一番多い)、それぞれがどうしてビーガンであることを選んだのか、可愛い子供の言葉でぜひ聞いてみてください😸

 

また、気候変動活動家として一躍世界の有名人になったグレタ・トゥンベリさんもビーガンですね。畜産が温室効果ガスを大量に排出するためです。

 

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ちなみにこの方は昨年104歳で亡くなられたアメリカの著名な外科医エルスワース・ウェアハムさんです。

ビーガン歴60年、最後まで医学の研究に貢献された方です。

ビーガンキッズとビーガンおじいちゃんがいる国、それがアメリカです。

ビーガンが増え続ける2つの理由

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アメリカにはこれまで4回訪問し、ビーガン暦10年〜20年を超えるベテランの方、経営者、インフルエンサー、アクティビストの方の話を聞く機会があり、アメリカでビーガンが進む理由について考えさせられました。

 

私がアメリカで感じた要因は大きく二つ、

ビーガンの利点に関する情報量

良いものは良いと取り入れる行動力です。

理由①ビーガンの利点に関する情報量

実際に私がアメリカで学んだことが2つありました。

 

ビーガンは地球全体を救うもの

ビーガンは「動物から搾取しない生き方」が核となる考え方ですが、ビーガンが救うのは動物だけではありません。以前私はそのことを全く知りませんでした。

 

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動物、水不足、世界の飢餓、森林、思いやりの心、野生の生態系、私達の健康、世界の平和、地球環境……これらがビーガンの実践によって救われるものです。

 

アメリカではドキュメンタリー製作も積極的に行われ、日本ではまだまだ公にされていない業界の裏側が晒されています。

これが人々のビーガニズムへの理解を高め共感を呼んでいます。

 

動物性食品は体に悪いということ

ちなみに皆さんは、WHOの研究で食肉や加工食品に発がん性があると認定されていることはご存知ですか?加工肉に至ってはタバコ、ダイオキシンと同じレベルの発がん性が認定されています。

 

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恐ろしいことに、私はつい数か月前まで全く知りませんでした。そして日本にいる私の友人も家族も全く知りませんでした。このような情報が海外では大々的に取り上げられていたというのに、ここにも大きすぎる情報差を感じました。

 

健康問題が深刻なアメリカでは、がん、心臓病、糖尿病などの原因である動物性食品の危険性を認識する人が増えているのです。

 

私は長いこと「ホルモン剤使ってるアメリカの畜産物は怖いよね〜」と他人事でいたのですが、そもそも動物性食品が人体にマイナスに働くことを知りませんでした。それに加えて、行き過ぎた品種改変、薬品乱用の実態は国産の畜産物も大差なく深刻です。むしろ畜産における規制は日本は欧米に遅れを取っています。

 

私が長らくビーガンでなかったのは頭のどこかで「肉食は絶対人間に必要なもの」 と思い込んでいたことが大きかったのですが、この前提が突き崩された瞬間、動物の惨状を見た上でそれ以上食べる理由が見当たりませんでした。

 

※動物性食品による健康被害は、ドキュメンタリー『What the health?』(Netflixで視聴可)をおすすめします。動物性食品で儲けている権力による消費促進マーケティングの実態を暴く終始目から鱗のドキュメンタリーです。

理由②良いものを取り入れる行動力

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個人的にアメリカの良いところだと思うのは、世間の常識に構わず、大事だと思う価値観を企業も個人も自由に実現する風土と行動力です。社会の主流でなくても、みんながやってなくても恐れていないのです。

 

 出会ったアメリカの人達を見ていると、これらの共通点を感じます。

・常識に懐疑的

・事実に目を背けない

・自己成長、イノベーションの精神

・多様性の尊重(自分が違うことも)

 

また、今までの自分の価値観や習慣を、新しく得た情報に基づいてアップデートしていくことにも迷いがありません。

自分の心に素直になりやすい風土もビーガニズムの拡大に寄与していると思います。

 

ちなみに、どこかのアクティビストの方が掲げていたこの言葉、すごく素敵だと思いました。

『I am Vegan because I listen to my heart, not my habits.

(私はビーガン。なぜなら私は自分の習慣ではなく自分の心の声を聞いているからです。)

自分が持っているものに感謝

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私は家族に長年ビーガンの人がいたにも拘らず、興味も聞く耳も持たずで長く暮らして来ました。「自分や大切な人が笑顔で暮らせることが大切」という生き方で、そのためにどれだけの犠牲が払われたのかなど考えたこともなかったのです。

 

自分が持つことができている選択肢の多さを知り、それに感謝し、そうすれば誰かの苦しみを減らすために選択肢の一つや二つを手放すことくらい何てことないと今ビーガンになってみて私は思います。

戦争のない国に生まれ、家があって、家族や友人がいて、教育を受けることができ、食べる物に困らず、こんな人生を送っていながらこれ以上動物達のホロコーストにお金を払うという選択肢は私にはありませんでした。

 

もっと素敵な生き方をしたいと思う方がいたら、是非、自分の普段の生活が何から成り立っているのか一つ一つ注意深く観察してみてください。そこに誰かの声なき「助けて」が見え、自分の行動を変えるチャンスが必ずあります。

 

人生は内側に何を秘めているかより、何を行動出来たかだと思います。 書きながらまた一つ自分も成長していきたいと思いました。

長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました!

 

参照記事

How Many Vegans in The World? In the USA? (2019)

300 Medical Students in Detroit Complete the First Mandated Plant-Based Nutrition Program in the US | VegNews

Veganism Is Growing in Japan, But Followers Say It Isn't Always Easy - VICE

The Growing Acceptance Of Veganism